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旋法の世界

オルフ楽器を使用することになって(30年以上も前)、色々な旋法を知るようになってから、自分の中で凄い混乱が生じてきた。日常聴いていた音楽の大半は24個の長調、短調の調性のあるものばかりで、ペンタトニックの音を使った時に違和感を感じたのを覚えていたからだ。教会旋法のイオニアから始まって現代の音階に行き着く歴史など若い時には余り興味もなかった。中学生の時にグレゴリア聖歌を聴いた時に不思議な感覚と何か魅せられたのも事実だが、先日ユーチューブにアップした子供達の色々な旋法は不思議な音の響きで、過去に何回か受講した外国人の先生が歴史を知らないと何もわからないと言われてたのが今更ながらに納得できる。音楽療法でも教会音楽をよく取り上げている。ミとソから始まって、ラが入り、ペンタトニックに続いていく順番は本当に正しいと思う。よく幼稚園で「わらべ歌」を使っているところがあるが、音楽の順番としては自然で考えられていると思う。丁度日本のわらべ歌が、ハンガリーのコダーイで使われている調性とすごく似ているのだ。オルフもペンタトニックや色々な旋法を使った曲を作曲している。日常の音楽と少し違った響きの旋法、今の子供達に知って貰いたい。バロック以前の歴史、印象から現代まで、知らない旋法の世界が無数にある。何て狭い音楽の中でしか勉強してこなかったのか。。。